「この10年で、西原さんは絵が上手くなりましたね」(八巻さん)、「やるなあ」(しりあがりさん)との声があがる場面も。

『鉄腕アトム』をはじめ『ヒカルの碁』『ポーの一族』と、予定の七番を超えたお題が出るなか、クライマックスは、かつての対決でも描いた、『ブラック・ジャック』だ!

「西原さんは傷の向きが逆! しりあがりさんは2本ある!」(八巻さん)

 爆笑のなか、画力対決は終了。

「10年ぶりに対決できたのはよかった」(しりあがりさん)

「5年後くらいに、またやりたいですね」(西原さん)

 さすがは「手塚治虫文化賞」の記念イベント、どこまでもマンガ愛にあふれた一日だった。(ライター・矢内裕子)

AERA 2016年6月20日号