「百姓一揆」映画で反戦描く 岡山発の作品、全国へ (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「百姓一揆」映画で反戦描く 岡山発の作品、全国へ

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トマト農家をしながら映画制作を再開(※イメージ)

トマト農家をしながら映画制作を再開(※イメージ)

 280年前に実際にあった一揆を軸に、現代に通じる時代劇として映画化した監督がいる。岡山県真庭市在住の山崎樹一郎さんだ。

 映画「新しき民」の舞台は、中国山地の真ん中にある津山藩内、山中(さんちゅう・現岡山県真庭市)。百姓や、器などを作る木地師・たたら製鉄従事者・山伏といった山の民が暮らす山間の地だ。コメの不作で食べものに困った人々が、百姓の徳右衛門の呼びかけによりわずか5日で集結し一揆を起こす。藩はいったん要求を受け入れたものの、最終的に武力を行使し51人を処刑した。

 この史実について監督の山崎樹一郎さん(36)が調べるうち、山中から逃げた後、騒動のほとぼりが冷めてから戻った百姓の子孫という人に出会った。その百姓を治兵衛と名づけ、一揆とその前後を描く物語を作り上げた。

「山中一揆」と語り継がれるこの事件に山崎さんが出会ったのは、高校時代。育ったのは大阪市で、真庭市は父の故郷だった。「高校生の頃、家族で田舎へ帰るたびに見かける『山中一揆の誰々の墓』という看板が気になって、父に聞いたのが徳右衛門の物語だった」と言う。

 その後京都の大学へ進み、映画監督を志したが芽が出ず悩み、生きる根本にある「食べ物がどう作られるかも知らない」と、祖母が暮らすこの地へ2006年に移住。畑を継いでトマト農家をしながら映画制作を再開した。真庭で暮らし始めてからは「地産地生映画」と銘打ち、地元で暮らして着想を得、地元の人たちと映画を作るようになった。


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