乗り遅れるな!スギ花粉症患者 舌下免疫療法に「最終案内」 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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乗り遅れるな!スギ花粉症患者 舌下免疫療法に「最終案内」

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最初は右の2種類のスプレーボトルを使って薬の増量をいていき、一定量に達したら左の1回分使い切りパックに切り替える(撮影/熊谷わこ)

最初は右の2種類のスプレーボトルを使って薬の増量をいていき、一定量に達したら左の1回分使い切りパックに切り替える(撮影/熊谷わこ)

 スギ花粉症の根治が期待できる新薬が保険適用されて約1年。来春の飛散に備えて治療を始めるなら、いまがタイムリミットだ。

「長年、ひどいスギ花粉症に悩まされてきました。でも今年の花粉シーズンは、マスクやゴーグルなしで外を歩くことができたんです」

 女性会社員のAさん(38)は、うれしそうに話す。Aさんが花粉症の症状に悩まされるようになったのは、20歳の時。当初はスギ花粉が飛び始める頃から鼻がグズグズする程度だったが、大量の鼻水や目のかゆみ、充血、涙など、だんだん症状が増えて重症化した。30歳を過ぎてからは、毎年ピーク時にはだるさと頭重感で仕事に行くのもやっとという状態だったという。

 もう一生付き合っていくしかないのか──。あきらめかけていた昨年10月、「舌下免疫療法」という新しい治療に健康保険が適用されることを知り、この治療を導入している谷本呼吸器内科クリニック(東京都渋谷区)を受診した。理事長の谷本梓医師はこう話す。

「舌下免疫療法は、アレルギー反応を起こす原因物質を少しずつ体に入れて慣らしていく『減感作療法』の一種。症状をとりあえず抑える対症療法ではなく、体質を変えることで根本的に治そうという治療です」

 使用するのは、スギ花粉エキスの「シダトレン」。毎日1回、自分で舌の下に投与する。濃度の薄いシダトレンを少量使うところから始めて徐々に増量し、2週間かけて最大量に達したら、その量のまま3年間ずっと投与しつづける。Aさんのように最初のシーズンで劇的な改善効果が見られても、やめないのが肝心だ。


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