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「たった一人の声」で商品誕生 ユニ・チャームの開発力

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ユニ・チャームヘルスケアSBU アシスタントブランドマネージャー斉藤耕介さん(33)男性用尿もれ専用品の認知度は、まだまだ。「尿もれパッドを使うのが当たり前、という世の中にできたらうれしい」(撮影/今村拓馬)

ユニ・チャーム
ヘルスケアSBU アシスタントブランドマネージャー
斉藤耕介さん(33)

男性用尿もれ専用品の認知度は、まだまだ。「尿もれパッドを使うのが当たり前、という世の中にできたらうれしい」(撮影/今村拓馬)

 企業が商品開発をするうえで重要なのが、「お客様の声」。なかには少数の「声」から生まれた商品もある。

 ユニ・チャームの作る力は、「たった一人」の不安や不快から生まれる。今年4月に発売した「男性用尿もれ専用品」も、そのひとつだ。

 商品開発の中核技術は、生理用品で培った「不織布と吸収体の加工成形技術」。これをベビー用の紙おむつやペット用シートに横展開する。開発のきっかけは、大規模な市場調査ではなく、「たった一人」の声。男性用尿もれ専用品を開発した斉藤耕介さん(33)は言う。

「開発段階では8割をターゲットにした商品は考えない。座談会で会った“あの人”の不安や不快を解消しようと考えます」

 1997年に女性用尿もれ専用品を発売したが、「男性向けはないの?」という問い合わせを受け、開発を考えた。一人ひとりの声を聞くたびに、商品の形が見えてくる。

 ある人は尿もれに悩み、「黒や紺などの色つき下着を着用している」と打ち明けた。白いと、尿もれしたとき、しみがつくからだ。下着の色と違和感がないよう、色はグレーにした。

「あの人のため、が細部へのこだわりを生むのです」

AERA  2014年5月5日―12日合併号より抜粋


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