石原壮一郎(いしはら・そういちろう、写真右)07年に『30女という病――アエラを読んでしまう私の悲劇』上梓。現在、故郷の名物である伊勢うどん大使をつとめる。近著に『大人のお金力』。左は浜田敬子(撮影/今村拓馬)
石原壮一郎(いしはら・そういちろう、写真右)
07年に『30女という病――アエラを読んでしまう私の悲劇』上梓。現在、故郷の名物である伊勢うどん大使をつとめる。近著に『大人のお金力』。左は浜田敬子(撮影/今村拓馬)

 これまで働く女性の抱える問題について取り上げてきたアエラについて、コラムニストの石原壮一郎さんとアエラ歴15年の編集長代理、浜田敬子がガチンコ対談。アエラの記事を振り返りながら、これからの働く女性のロールモデルを考えたところ、意外にも(?)キョンキョンの名前が挙がった。

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石原:こう言ってはなんですが、アエラはいろんな問題を提起するばかりで、働く女性の迷いを増やし続けてきたんじゃないでしょうか。

浜田:作っている側としては、迷いに気づいてもらう、という感じなんですけど。最近もゼロメン(育児をまったくしない男性)や飢餓男子(高スペックなのに結婚できない男性)などの企画をやりましたが、社会のいろんな問題をあるキーワードでまとめることで意識してもらうという役割はあると考えています。

石原:何か、変わるきっかけをつくった事柄はあるんですか。私が印象深かったのは、「ブーケトスは人権侵害だ」(アエラ2009年6月1日号)という記事ですが。

浜田:独身女性にとっては人権侵害だという記事ですよね。でも、それでブーケトスがなくなったとは聞かない……。

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