ところが、男性の場合は、

「目の前にお相手が登場して初めて具体的なイメージがわく。いざ婚活を始めると、ご自身についてもいろいろな気づきをもたれる。その結果、男性は入会時の想定とはまったく違う方と結婚される方が大半なのです」(松崎さん)

 ただ、未婚男性の意識の変化を示すデータもある。パートナーエージェントが昨年実施した調査によると、未婚男性にとって理想的な結婚相手のキーワードは「三等」。仕事と家事の機会は“平等”、年収も“対等”、身長と年齢も“同等”を好む傾向が明らかになった。「自分の弱さも相手に伝えられる柔軟な男性像」(松崎さん)とも受け取れる。

 とはいえ、現実を見据える女性に対し、“こだわり”という自分の準拠枠にとどまる大半の男性。その距離を縮めるのはまだまだ容易ではない。

AERA 2013年12月23日号より抜粋