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国連で3000億円動かす職員が語る 役立つ日本人の資質

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ニューヨークUNJSPF事務局投資管理部副部長進藤 達さん米ニューヨーク大学卒業後、外資系金融機関の日本支社に入社。04年にUNJSPF事務局の正規職員となり09年から現職(撮影/坂本真理)

ニューヨーク
UNJSPF事務局投資管理部副部長
進藤 達さん

米ニューヨーク大学卒業後、外資系金融機関の日本支社に入社。04年にUNJSPF事務局の正規職員となり09年から現職(撮影/坂本真理)

 世界で最も「ダイバーシティー」な職場、国連。そこで大きな責任を任されている日本人職員がいる。民間の企業経験を生かして国連に転職した日本人職員がいる。国連合同職員年金基金(UNJSPF)事務局投資管理部副部長の進藤達(とおる)さん(49)だ。

 アメリカの大学を卒業後、外資系金融機関の日本支社で外国株の運用をしていた。留学中に出会った妻とともに、アメリカで働くのが夢だった。国連の年金運用部門のインベストメント・オフィサーのポストが空席になったことを知り、オンラインで応募した。

約半年経ってあきらめかけていたころに返信が来た。電話面接を経て、国連本部で5人の担当者と対面し「どれだけ責任あるポジションで仕事をしたか」などを聞かれ、採用された。

 国連で任された年金運用の金額は3000億円。日本やアジア各国から出張で来る企業トップに直接会って情報収集し、運用に役立てた。2009年から投資部門のリーダーとして8人のファンドマネジャーを管轄する。不動産や新興国投資など資産配分を検討するため、ファンドマネジャーと議論したり、みずからアフリカのショッピングモールの視察に出かけたりもする。

「様々な背景を持つ職員で構成される国連で必要なリーダーシップは自分の主張を前面に押し出すというよりも、異なる意見に耳を傾け、根気強く理論で説得させながらコンセンサスを形成する調整型。日本人のバランス感覚が役立ちます」

AERA  2013年10月21日号


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