ギリギリセーフ? それともアウト? ワケありタレントたちの本音を引き出す濃厚インタビュー! 〈BOOKSTAND〉|AERA dot. (アエラドット)

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ギリギリセーフ? それともアウト? ワケありタレントたちの本音を引き出す濃厚インタビュー!

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『超・人間コク宝』吉田豪 コアマガジン

『超・人間コク宝』吉田豪 コアマガジン


 一般人から羨望の眼差しを浴びる芸能界。テレビや誌面を通して伝わってくる輝きはまばゆく、「いつか芸能人になりたい」と憧れを抱く人も多いだろう。とはいえ芸能界は必ずしも全てが「キラキラした場所」というわけではなく、騒動を巻き起こした、あるいは巻き込まれたタレントも多い。


 そんな芸能人たちの過去に切り込んだのが、「プロインタビュアー」の肩書を持つ吉田 豪氏の著書『超・人間コク宝』(コアマガジン)だ。吉田氏といえばタレント本の収集家としても知られ、膨大な資料をもとに切り込むインタビューが持ち味。『人間コク宝』シリーズではこれまでにも数々のレジェンド有名人が登場し、吉田氏の巧みな話術でコンプライアンス的に限界なエピソードを披露してきた。


 同書のトップバッターを切った前田五郎氏は、吉本興業所属の中田カウス氏に脅迫状が送りつけられた事件で注目を浴びた存在。2009年まで中田氏と同じ吉本興業に所属していたものの、脅迫事件への関与を疑われて契約を解除されてしまう。


 当時と変わらず関与を否定する前田氏について、吉田氏は「キツいイタズラ好きの人」と言及。脅迫状を出してもおかしくないと思われたのではないかと指摘したところ、前田氏は本気とも冗談ともつかない返答をしている。


「さすがに僕もカウスには脅迫文は書きませんわ。もし書くんやったら...... 書くことはないけど、あんな下っ端の漫才師に書かないでもっと上いきますよ!」(同書より)


 際どい経歴に切り込む吉田氏のスタイルは、田代まさし氏を父に持つミュージシャン・田代タツヤ氏へのインタビューでも変わらない。まさし氏は覚せい剤取締法違反の罪などで幾度となく逮捕・起訴されているため、タツヤ氏は当初インタビューを受けることに躊躇したという。とはいえ吉田氏が「薬物で捕まっても適度に誰かが手を差し伸べるべき」と語ると、タツヤ氏は父親に対する感情を率直に吐露した。


「父はホントにいま夢を持ってるんで、実現してほしいし、その手助けをしていきたいですね。(中略)父はまだ一緒に住めないので違うところにいるんですけど。雪解けというか、母と父が連絡取り合って、実際に会って食事したり、家族が戻ってきててすごくいい時期になりつつあるから、そうやって幸せに生きていけたらいいなって......」(同書より)


 タツヤ氏と同じく、父親が罪を犯したのはミュージシャンの美勇士氏。父親はミュージシャン・俳優として活躍した桑名正博氏で、美勇士氏が知る限り7回も逮捕されたという。現在は一度でも捕まれば復帰はコンプライアンス的に難しく、美勇士氏も以下のように語っている。


「7回逮捕されてるのに堂々とカムバックして業界にい続けられるのは、やっぱりひとつはスターだからなのかなっていうのもあるし、ひとつは時代なのかなっていうのもありますけど」(同書より)


 ちなみに美勇士氏といえば、「桑名正博の息子」を名乗る男性との騒動が記憶に新しい。男性は行く先々で桑名の名前を持ち出し、金銭トラブルを巻き起こした人物。ワイドショーでも大きく報じられ、男性のDNA鑑定までおこなわれたほどだ。のちに美勇士氏本人がTwitterで「95%兄弟ではない」と鑑定結果を報告。インタビュー当時は結果待ちだったが、騒動について美勇士氏は「ある意味感謝しなきゃいけない」と意外な反応を示した。


「彼のおかげでタレントとしても知名度がまた上がったことにもなるし、純粋に仕事も増えて、この1カ月だけでも数年ぶんぐらいの仕事量になってるので(笑)」


 かつては「おバカタレント」としてバラエティ番組を席巻した坂口杏里氏は、自らの人生を「破天荒」と表現する。その言葉通り2016年に所属事務所を退社してからは、キャバクラ勤務やセクシー女優への転身といった話題で注目を集めることに。吉田氏もセクシー女優活動について「相当思い切ったなと思いました」と感想を述べているが、一方で坂口氏はあっけらかんとしていた。


「芸能人からキャバクラ、ラウンジ、AV、デリヘル、コンプリートしてるわけじゃないですか。でもそこにおいて後悔というものは生まれないですね。私は死ぬまですべてが経験だと思ってて」(同書より)


 詳細なデータを武器に、数々のタレントに切り込む吉田氏。インタビュアーがそれだけの情報量をもとにして迫ってくれば、タレントたち自身も本音を包み隠さず話せるのではないか。普段目にするニュースを一方的に信じ込むのではなく、彼らの本心を知ることで騒動の「核心」が見えてくるかもしれない。


(記事提供:BOOK STAND)

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