「たくみお姉さんは、"真っ直ぐな人"と思ったので、僕も正面からぶつかっていこうと思って、打ち合わせや練習のときは妥協なし。2人の声を一つにしようと、言い合いになったこともありました(笑)」



 なお、このようにもめた場合、よしひこお兄さんによると、話し合いは、「だいたいたくみお姉さんが主導権を握っていた」(本書より)とか。



 また、同番組で「パント!」を担当している上原りさこと、りさお姉さんは、たくみお姉さんと同じく大学在学中に番組に参加。学業と仕事の両立に悩みでいたりさお姉さんの環境を察し、優しく声をかけてくれたのがたくみお姉さんだったといいます。「家では3人姉妹の長女の私にとっては、まさにたくみお姉さんが、初めてのお姉さんだった」(本書より)とりさお姉さんは振り返ります。



 本書から伝わる、たくみお姉さんの優しい人柄と、真っ直ぐ仕事に取り組む姿勢。8年間の"大役"を終え、次のステージに進むお姉さん。彼女の歌声で育った多くの子どもたちが大人になる頃、たくみお姉さんはいったいどのような活躍をされているのでしょうか。

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