このキャッチフレーズから導き出せる法則は、人間が本来持っている「欲望」を刺激した1行であったこと。人間の「翼を持つ鳥のように大きな世界で羽ばたきたい」という欲望が、レッドブル社が掲げるエナジードリンクから「快」を得られることを連想させることができたのです。



本書で川上さんは、「売り」につながる欲望は、以下の10項目に分類されると分析。



①「健康・長生きしたい」

②「セックス欲」

③「食べたい飲みたい」

④「安全安心安泰でいたい」

⑤「気持ちいい刺激がほしい」

⑥「美しくありたい(カッコよくありたい)」

⑦「愛されたい愛したい」

⑧「お金持ちになり豊かな暮らしがしたい」

⑨「社会的に認められたい」

⑩「自己達成したい」



「欲望」を刺激するということ。これらは、人やお金を集めるための商業としての「キャッチコピー」だけではなく、私たちの普段の生活にも十分応用できる法則かもしれません。「売れる」「相手を本気にさせる」「人を動かす」言葉の法則の数々。いわゆるビジネス本の枠におさまらない、手軽に読めて人生に役立つ本といえます。