どんな学生でも、インターンシップや就職活動で企業にエントリーするときは、まず就職サイトや企業の採用ページをチェックしているはず。しかし、この時点で、早々と内定を獲得するアクティブな学生には、すでに一歩遅れをとっているのかもしれません。



28歳にして、マサチューセッツ工科大学で助教授を務めるアーティストのスプツニ子!さんは、自身が学生時代にインターンシップに応募したとき、「インターンやアルバイトスタッフを募集していない会社にこそ募集しよう」と考えていたことを、書籍『はみだす力』の中で明かしています。



「向こうのニーズがあるところより、何もないところに自分から声をかけたほうが、チャンスはあるんじゃないか。募集しているとライバルがいるけれど、募集がなければ競争相手はゼロ。会社側にとっても思いがけないアプローチだから、「あれ? この子いいじゃん、とってみようか!」とおもしろがってくれるかも、と考えたのだ。」(本文より)



こうして応募した会社のなかから「君、おもしろいね。社長が会いたがっているよ」と見事に声をかけられたと、スプツニ子!さんは語ります。



現在では多くの学生から就職の相談を受ける側になり、「ドアがちゃんと開いていて、『ここに一列に並んでください』って看板があるところに並ぶだけが、就活じゃないと思う」と一般的な就職活動のあり方に疑問を感じているようです。



本当に興味があり、自分にできることがあると思える企業に出会えたなら、こんな「はみだした就活」もアリなのではないでしょうか?