ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、のゆずちゃんです。

【写真】2万匹に1匹の貴重な猫の「やんのかステップ」風ショット

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 2人の娘も結婚し、妻とふたり暮らしのわが家に、生後4カ月の雌の子猫がやって来たのは4年前。当時小学校3年生だった孫娘が「ゆず」(4歳)と名付けました。

 猫を飼うのは初めてではありません。以前に「タマ」という名の同じく雌の猫がいたのですが、腎臓病で入退院を繰り返して、結局病気が治らず、5年に満たない短い生涯を終えました。

 私たち夫婦も古希を迎えペットを飼うには年齢的に無理であろうとの理由で、もう動物は飼うまいと思っていました。しかし、猫がいなくなると、それまではいなかったネズミが、天井裏で毎日のように運動会を始めました。

 ネズミ捕りを仕掛けても効果はイマイチです。「もう生き物は飼わない!」と言っていた妻が知人から子猫をもらってくるのに時間はかかりませんでした。

 やはり猫を飼い、世話をすることは私たちにとって生きがいになり、とてつもない癒やしにもなりました。

 わが家にゆずが来てからは、孫や娘が遊びに来てもゆずが中心になり、笑顔が絶えません。

 ゆずは臆病な性格ですが、相手はネズミです。成長するにつれ、本来の猫の狩猟本能が目覚めたのでしょう、ネズミを見つけるや否や追いつめるようになりました。そして、あれだけ騒がしかったネズミの運動会もなくなりました。

 万が一、私たち夫婦がゆずの面倒を見られない事態となったら、娘夫婦が責任を持って飼育すると言ってくれているので安心です。

 ゆずは私たち夫婦にとって、かけがえのないかすがいとなってくれました。ゆず、長生きしてくれよな。(福井県越前市/71歳/タクシー乗務員)

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週刊朝日  2023年4月28日号