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Sexy Zoneライブツアー「ザ・アリーナ」で、80年代アイドルを思わせるファッションに身を包んだメンバー。アクロバットの大技を披露しようとするかのように中島健人の膝に足をのせた松島聡が、あやうくキスしそうになる場面も。(撮影/小黒冴夏)

 華やかなステージの幕開けかと思いきや、音楽も照明の演出もない舞台に、ツアーTシャツを着たメンバー3人が静かに姿を現した。最年長の中島健人が、切り出す。

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「8月11日にメンバーの(佐藤)勝利くんがコロナになってしまいまして、このライブを続行するかどうか4人で話しあいをしました。勝利くんのぶんまで、そして勝利くんのファンのみなさん、Sexy Lovers(Sexy Zoneのファンの呼称)のためにも、Show must go onという心を持ってステージを続けていくことを決心させていただきました。Sexy Zoneの曲、『RUN』の歌詞にもある通り、『止まらないでよ 僕らはまだ始まったばかりさ』というメッセージにある通り、しっかりとこの横浜アリーナ公演を走り抜けたいと思っております」

 不慮の事態に見舞われながらも、横浜公演最終日である8月14日まで4日間、一度も暖簾は下ろさなかった。松島聡、菊池風磨も、“らしさ”あふれるコメントでフォローする。

「今日もさっきまで勝利と連絡とってたんですけども、睡眠もとれてるし食事もちゃんととれてるということなので、みなさん安心してください。今日は全力でステージの上に立ちたいと思います」(松島)

「勝利のスペースはそのまま空けて、声も音源を流させてもらって、4人でステージに立っている思いでやらせていただこうと思っております。もちろん休止中のマリウス(葉)の思いも胸に、5人でSexy Zoneとしてここ横浜アリーナに立てたらなと強く思っております。なので勝利のうちわを振ってくださっても、(佐藤のメンバーカラーの)赤色のペンライトを振ってくださっても、もちろん僕らは大歓迎ですし、目をね、極限まで細めると僕のことも勝利に見えるし、頑張れば(笑)」(菊池)

 この菊池の発言には、「もしかしたらね!」(松島)「見えないです。シルエットがちがいます」(中島)と音速でツッコミが入るが、菊池は「会場全体のだいたい1割程度ができると言われてます」と譲らない。

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