「六本木クラス」(テレビ朝日系)
「六本木クラス」(テレビ朝日系)

 話題作が集まる今年の夏ドラマ。期待の作品が並ぶなか、評論家が注目ポイントを解説する。

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 制作の発表時から大きな話題を集めているのが、テレビ朝日系で木曜21時から放送される「六本木クラス」だ。20年にNetflixで配信され大人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」の日本版リメイク。「梨泰院~」は、ソウルの繁華街・梨泰院に小さな居酒屋を開店させた主人公が、父の仇である巨大外食チェーンに挑むというストーリー。その舞台を六本木に置き換えて翻案された漫画を原作とし、「梨泰院~」の脚本や演出担当者などの協力のもと、日韓共同プロジェクトとして日本版のオリジナルドラマとして制作される。

■“本家”主人公と髪形もそっくり

「かつては日本でヒットした映画が韓国や台湾でリメイクされることが多かったですが、その逆パターン。成功すれば、今後も韓国などのヒット作を日本版にリメイクするパターンが定着するかもしれません」(テレビドラマに詳しいメディア文化評論家の碓井広義さん)

 主演は竹内涼真、相手役を香川照之が演じ、新木優子と平手友梨奈がダブルヒロインとして彩りを添える。竹内は、本家の主人公でパク・ソジュンが演じたパク・セロイの、前髪を短く切りそろえた特徴的な髪形を彷彿させるヘアスタイルに変身。このドラマへの意気込みがうかがえるが、「最初はどうしても、本家の『梨泰院クラス』と比べられる宿命にあるので、熱狂的なファンの厳しい目をどう納得させてくれるかですね」

 と、ドラマ評論家の吉田潮さんは言う。

「本家を見ていなくて『六本木クラス』を見る視聴者も多くいるわけですから、その層におもしろいと思わせることができれば、先行する話題性に負けないドラマになるのではないでしょうか」

 テレ朝は、東山紀之主演の刑事ドラマ「刑事7人」シーズン8(水曜21時)や「遺留捜査」第7シーズン(木曜20時)といった人気シリーズの最新作で安定感もみせる。

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