創刊100周年を記念して、「週刊朝日と私とその時代」をテーマに本誌にゆかりのある著名人に語っていただきました。祝辞、思い出、反省、苦言、提言──。今回は堀江貴文さんです。◆「ホリエモンの近未来大予測!」(2009年7月~11年7月)、「ホリエモンの『獄中記』」(11年8月~13年4月)、「ホリエモンのシャバ日記」(13年5月~14年2月)、「編集長ホリエモン新雑誌を創る」(14年2月~14年8月)、「xRealityな日々 ホリエモンの時事論評」(14年9月~15年5月)
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週刊朝日の連載の思い出、特にないですねぇ。依頼があって、仕事の一つとして引き受けたという感じです。すみません。
連載以外では13年10月18日号で、昨年11月に亡くなった瀬戸内寂聴さんと京都で対談しました。
原発問題でも議論になりました。僕が、日本はこれからも原子力技術の維持が必要だと言ったら、最後は寂聴さんが「私には原発反対の仲間がいるから、今さら意見を変えることはできないの」と話していました。
寂聴さん以外の原発反対派の人と議論すると、すぐに人格攻撃をしてくるんですよね。でも、寂聴さんはとても話しやすかった。対談後も昼間からシャンパンを飲んで、本当にすごい人です(笑)。
寂聴さんと違って、今のリベラルの人って、考え方が共産主義に近いんですよね。意見が異なる人を受け入れられない。週刊朝日には、そういった人の声ではなく、もっと骨太の記事やオピニオンを掲載してほしい。
週刊朝日に残っているものって、創刊100年の歴史とブランドだと思うんです。今は紙媒体の販売部数が減って厳しいと思いますが、かといってウェブメディアで積極的に展開している様子もない。部外者の僕が言うことではないですが、ウェブメディアでの収益の伸ばし方を本気でやらないと、消滅してしまうんじゃないでしょうか。
週刊朝日の内部の人でウェブ展開が難しいなら、伝統的な紙メディアで、オンラインでも成功している他社の媒体から人材をスカウトすればいい。具体的には、オンラインでのサブスクリプション(定期購読)と広告収入のベストミックスがカギになると思います。