入江陵介もレクチャー 日本競泳の飛躍には「ノウハウの継承」が重要 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

入江陵介もレクチャー 日本競泳の飛躍には「ノウハウの継承」が重要

連載「金メダルへのコーチング」

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

平井伯昌(ひらい・のりまさ)/競泳日本代表ヘッドコーチ、日本水泳連盟競泳委員長

2大会ぶりのメダルを目指す入江陵介 (c)朝日新聞社

2大会ぶりのメダルを目指す入江陵介 (c)朝日新聞社

 指導した北島康介選手、萩野公介選手が、計五つの五輪金メダルを獲得している平井伯昌・競泳日本代表ヘッドコーチ。連載「金メダルへのコーチング」で選手を好成績へ導く、練習の裏側を明かす。第67回は、「ノウハウ」について。

【写真】2大会ぶりのメダルを目指す入江陵介選手

*  *  *
 7月24日から競泳が始まる東京五輪まで3カ月を切りました。第1次合宿で始動した33人の五輪代表は、厳しい選考会を突破してきただけあって確かな自信を感じさせます。

 第1次合宿の目的は、コミュニケーションを密にして、全体の把握と今後の日程を確認することです。五輪本番での出場種目の決め方など選手が知りたい情報をできるだけ伝えるようにしました。前回の五輪まで日程案などはヘッドコーチの私がほぼ作っていましたが、今回はリレーチームの強化など意識的にほかのコーチに任せる部分を増やすようにしています。

 前回書いた通り、地元開催の東京五輪のレガシー(遺産)は「人」であるべきだと思っています。

「複数の金メダルと全員の決勝進出」の目標達成を目指して、チーム一丸で戦っていきます。そして地元五輪を経験した選手、コーチが中心となって、日本の競泳をさらに発展させていってほしい。五輪の後がとても大切です。今をピークにしたくはありません。

 日本の競泳は2000年シドニー五輪以降、「常にメダルが取れる国」として世界に認められてきました。この流れを継承して、次の10年、20年でさらに強い国に発展していくために、東京五輪を飛躍のきっかけにしたい。

 私たちの世代の指導者が築いてきた選手強化のノウハウは、人から人へ「移っていく」ものではありません。はっきりと意識して「移していく」ものです。

 代表合宿のミーティングなどを通して、五輪の経験を積極的に次の世代に伝えていくつもりです。

 キャプテンに指名した31歳の入江陵介は4大会連続の五輪代表です。東京五輪は08年北京五輪以来の午前中の決勝となります。18歳で出場した北京五輪200メートル背泳ぎで5位に入賞した入江は、チームの中で唯一、五輪の午前決勝を経験しています。代表合宿のミーティングで、そのときの経験などを選手に話してもらいました。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい