林:そうなんですよね。

橋田:私みたいに、いくつまで生きてるのかしら、みたいなのは安楽死があればいいなと思うんですけど。

林:うちの母は101歳で亡くなりましたけど、「いつまで生きなきゃいけないのかしら。バチが当たってこんなに長生きさせられてる。10年前に死んだら、幸せな人生だったと言えたけど、もういやだ」って何回も言ってました。

橋田:そうでしょう。私も早く死にたいと思って。

林:話が暗くなりましたので、ちょっと話題を変えて……。

橋田:私、明るく話してるのよ。私にとっては今いちばん明るい話なんです。

林:先生、週に3回トレーニングをなさってるそうですね。

橋田:はい、月水金と。じゃないと車いすになっちゃいます。腰を2カ所手術してますから。

林:ストレッチやったり、軽い運動をやったり?

橋田:半分ストレッチで、あとは運動ですね。

林:先生はずっと水泳をやってらっしゃるので有名でしたけど、何歳までおやりになっていたんですか。

橋田:10年ぐらい前まで。近所のホテルにプールがあったので、朝、必ず行って一人で800メートル泳いでたんです。誰もいなくて、とても良いプールだったんだけど、そのホテルが代替わりになって、プールの営業をしなくなっちゃって。それで市民プールに行ってたんだけど、来てる人が「先生、先生」って寄ってくるのがイヤで行かなくなっちゃったんです。そしたら体がダメになってきましたね。

林:先生は中高年のアイドルでいらっしゃるから、先生を見つけたら、みんなタダじゃおかないという感じですよね。

橋田:とまったら話しかけられるから、とまらないで泳がなきゃならないでしょ。疲れちゃうんです(笑)。船に乗るとプールがあるので、ちょこちょこ泳いでますけど。

林:船旅っていくらぐらいかかるんですか。いい部屋だと高いんでしょう?

橋田:私は2人部屋を一人で使いますし、ついていった人も一人で使いますから、4人分になるんです。一周103日間で、2300万ぐらいかかりますね。もう千泊しました。

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