推薦型選抜で東大へ 渋渋の女子高生「性的少数者」人権問題研究で合格 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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推薦型選抜で東大へ 渋渋の女子高生「性的少数者」人権問題研究で合格

松岡瑛理週刊朝日#東大
東大本郷キャンパスの安田講堂 (c)朝日新聞社

東大本郷キャンパスの安田講堂 (c)朝日新聞社

 一般選抜より先に合格を決めた、東大学校推薦型選抜(旧推薦入試)の受験生に話を聞いた。今回は東大教養学部に合格した渋谷教育学園渋谷(東京)の杉本絢香さん。

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■性的少数者の人権問題を研究

 大学では、芸術・文化を分野横断的に研究する「表象文化論」と呼ばれる分野を学びたいという。

 特に関心を持っているのが、LGBTQなどの性的少数者の人権問題だ。

 両親の仕事の都合で、幼少期を米国で過ごした。帰国後も海外ドラマを視聴しており、そこに登場したゲイのキャラクターを小学校高学年のころに見たのがきっかけだった。

「どのような存在なのか、当時はよく理解ができませんでした。メディアで知る機会も少なく、性的少数者の存在がなぜ取り上げられないか不思議に感じたのです」

 高校入学後、映画作品でのマイノリティー(少数者)の描かれ方に着目して研究し、2年時に論文にまとめた。

 東京・渋谷で毎年開催し、性的少数者への理解を進める国内最大級のイベント「東京レインボープライド」のパレードに参加するとともに、当事者にアンケートした。校内では、性的少数者について考えるセミナーの企画・開催にもかかわった。

 こうした経験は、大学に提出する志願理由書の作成にも生かされた。

 面接については、こう振り返る。

「(面接担当者に)聞かれたのは、『メディアで性的少数者の登場機会が少ないとすれば、その欠落はどこからくると考えるか』。テレビをはじめ、国内メディアは上層部の多くが男性。女性や性的少数者の声は反映されにくいのではないか、と答えました」

 学んだ内容を机上の空論で終わらせたくない、との思いがある。将来的にはテレビ局などの制作現場で働きたいという。

「推薦ではペーパーと違い、興味やこれまでの努力を見てもらえます。その分、合格時は自分をまるごと認めてもらえる喜びがあります。(来年の受験生は)ぜひチャレンジしてみてほしいです」

(本誌・松岡瑛理)

週刊朝日  2021年3月26日号


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