女性は手術を拒否する人が多い? 帯津医師が感じた男女の違い (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

女性は手術を拒否する人が多い? 帯津医師が感じた男女の違い

連載「ナイス・エイジングのすすめ」

帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長

帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長

※写真はイメージです (GettyImages)

※写真はイメージです (GettyImages)

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「男性と女性の違い」。

*  *  *
【手術ぎらい】ポイント
(1)男性と女性では手術に対する考え方が違っている
(2)西洋医学は男性的な医学なのかもしれない
(3)女性のほうがホリスティック医学につながる

 男性だから、女性だからと決めつけるのは好ましくないと思うのですが、日々、患者さんに接しているとやはり、男性と女性は違っているという印象を持ちます。

 とくに顕著なのが、手術に対する考え方です。うちの病院には手術をするのがいやで、代替療法を求めてくる患者さんがたくさんいらっしゃいます。そういう患者さんの多くは女性なのです。

 先日も50代の女性の患者さんがいらっしゃいました。左胸に乳がんがあります。いまなら手術で十分抑え込める状態です。しかし、「手術するぐらいなら死んだほうがましです」というのです。そう語る表情に一点の曇りもありません。

 乳がんの手術は食道がんや膵臓(すいぞう)がんのように体の奥にあるものを切るのではないので、体に対する侵襲(負担)は小さくてすみます。手術であれば、1週間程度ですっきりできるのに、それを代替療法で抑え込もうとすると、うまくいっても年単位の日数が必要になるのです。そういうことを説明するのですが、手術がいやな人にいくら話しても無駄なことが多いのです。先日の患者さんもやはり初志貫徹でした。

 乳がんの場合、残しておくと腫瘍(しゅよう)が腫れ上がって出血したり、膿(うみ)が出てきたりすることがあります。しかし、手術を拒否した方たちはそれでも揺らぎません。平然としていらっしゃいます。そこに女性の強さを感じます。

 そもそも、西洋医学は男性的な医学なのかもしれません。人間の体を臓器ごとに切り分けて治療しようというのが、西洋医学の基本的な考え方です。ですから、外科手術というのは、それぞれの部分のなかで不都合なところを取り除いてしまおうという発想から成り立っています。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい