──「やっちゃいなよ」精神はご自分の中にありますか?

 これはよくないよねっていう部分はどんどん変えていったほうがいいと思います。僕らの世界でも、こんな時代だからはっきりさせていったほうがよいこともたくさんある。ただ、ちょっと矛盾しちゃいますが、今は慎重にならないといけない時代なんですよ。特にコロナ禍で、「やっちゃいなよ」っていうのは、よくないことも多々ある。例えば「SHOCK」にしても、昔は合言葉のようだった「無理して頑張れ」という言葉も、今は時代遅れ。そういう意味では、ジャニーさんの思想というのも、もう古いのかもしれない。自分自身、時代遅れとなった物事をいろいろと経験してきました。それを「いや、昔の考え方が美しいんだ」と固執しすぎるのは、ただの頑固爺になっていくだけで何事もうまくいかない。でも、それらもすべて年輪みたいなもので、時代遅れになっていった物事もすべて経験。それが役に立つときも絶対にあるんです。固執せず、柔軟にいることが大事なんでしょうね。

 KinKi Kidsの独占ロングインタビューの全文は22日に発売された週刊朝日2021年1月1日-8日合併号に掲載されている。

(朝日新聞文化くらし報道部記者・林るみ/本誌・松岡かすみ)

週刊朝日  2021年1月1日-8日合併号より抜粋