C:正直、どこで感染したのかわからないんです。おそらく、出張先のホテルで発症していたんですけど、熱があるってわかったらホテルを追い出される可能性があるじゃないですか? だから、体温を測らず、異様なダルさを我慢して2日間仕事をこなしました。自宅に戻って初めて体温を測ったら37度超え。でも、2日間休んだら36度台に下がったんです。それで、会社に行ったのですが、夕方になって体調が急変して、異様なダルさに襲われ、鼻は詰まって、意識はもうろうとしてきた。打ち合わせ中に上司に「大丈夫か?」と声をかけられたときに、「ダメっすね」と即答して即帰宅。会社からPCR検査を受けろとの指示が出て検査したら陽性でした。

──すぐに検査を受けることはできた?

C:とりあえず、近くの病院に「コロナかもしれないんですけど」と予約を入れて行きました。そこは検査体制が整っておらず、防護服を着た医師の診察を1分間受けただけ。そこで紹介状を書いてもらって、翌日、大きな病院で検査を受けることができました。

A:濃厚接触者だったので、保健所に電話したら、すぐに検査が受けられる病院を紹介してもらえました。

──保険証は持っていなくても大丈夫だった?

A:保健所の人に保険証を持ってないと言ったら、「いくらなら払えますか?」と聞かれたので、「手元に1万円はあります」と。そうしたら、保健所の人が「1万円ぐらいでやってくださいと伝えておきますので、16時に○○病院に行ってください」と案内してくれました。

B:私も濃厚接触者だったので、保健所に連絡したら翌日には指定の病院で検査が受けられることに。ただ、小さな病院で、PCRは外の駐車場のようなスペースで立ったままやらされました。

C:あの細い綿棒を突っ込む検査は、何とも言えない不快さがありますよね。やたら、鼻の奥をこねくり回されるし。

B:決して痛くはないんだけど、とにかく不快。

──陽性が判明したあとは、どのように療養を?

A:入院か自宅療養の2択でした。ホテルがいっぱいだったらしくて。一人暮らしなので、飼っているを放っておくわけにもいかず、自宅療養を選びました。

B:ホテル療養1択でした。保健所の人から「明日から入ってもらう」と言われて。妻と子供が2人いて自宅療養するわけにもいかなかったので、ちょうどよかった。

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