日本医師会は11日、感染拡大は「第3波と考えてもいいのではないか」との見解を示した ※写真はイメージです (GettyImages)
日本医師会は11日、感染拡大は「第3波と考えてもいいのではないか」との見解を示した ※写真はイメージです (GettyImages)

 新型コロナウイルスの感染拡大が一向に止まらない。“第3波”到来と囁かれるなか、もし自分が感染してしまったら……と考える人は少なくないだろう。すぐに検査はできるのか。どこでどのように療養すればいいのか。どのような苦しみが待っているのか──。匿名を条件に“経験者”に聞いた。明かしてくれたのは、フリーの水道設備事業者として働く傍ら、複数の飲食店で店長もこなすAさん(40代・東京都在住)、複数の会社から業務委託を受けて営業マンとして働くBさん(40代・神奈川県在住)、メディア系企業に勤務するCさん(30代・東京都在住)の3人だ。

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──新型コロナに感染した経緯は?

A:7月頭に友人のあるお祝い会に参加して、そこで感染してしまいました。頭痛持ちで、毎年梅雨は頭が痛くなるので、まさかコロナだとは思ってなかったんですけど、そのお祝い会に参加した人から後日電話があって、「みんな体調がおかしい。お前もPCR検査受けたほうがいい」と言われたんです。でも、私は個人の水道設備事業者として働きつつ、夜は飲食店でも働くという生活なもので、国民健康保険料を払っておらず、病院には行きたくなかった。それで、簡易検査キットを仕入れたという知人から7千円ぐらいでキットを購入して検査したら「陰性」でした。なのに、その直後に、同じお祝い会参加者が陽性だったことが判明して、濃厚接触者に……。結局、16人いた参加者のほとんどが感染したみたいです。

B:私も飲み会でした。7月に5、6人で飲んだら、その2日後くらいから37度を超える熱が出るようになって、コロナの可能性を疑いました。飲み会のときに隣に座っていた男性がやたらと咳き込んでいたんです。案の定、彼の陽性が判明して自分は濃厚接触者に。保健所に電話して、検査してもらえる病院を案内してもらって2日後に陽性であることがわかりました。妻はカンカンでした。「外で飲み歩かないように」と言われていたのに、黙って飲み会に行って感染したので。

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