SNSでも、ハリー王子の覇気のなさを心配する声があふれている。

 一方で、夫婦問題研究家の岡野あつこさんは、「すくなくとも現在は、バランスのとれた夫婦」と見る。

「ハリー王子のように、恵まれた環境で敷かれたレールの上を歩んだ人間は、『経験』を持つ相手に尊敬の念を抱きやすい。メーガンは、父親と不仲で離婚も経験。自身で道を切り開いてきた強い女性です。ハリー王子は、いまは彼女が敷くレールに乗ったほうが得るものがあると納得して、パペット役をこなしているのだと思います」

 非営利団体の名称、アーチウェルの語源は、行動の源などを指す古代ギリシャ語だ。将来は、政治家を目指すのでは、とささやかれるメーガン妃にふさわしそうだ。(本誌・永井貴子)

週刊朝日  2020年11月13日号