米国に移ってからはおとなしめのハリー王子 (c)朝日新聞社
米国に移ってからはおとなしめのハリー王子 (c)朝日新聞社

 メーガン妃は、自分のPRチームにこう命じた。

【写真】メーガン妃の反撃!夫妻が全面協力し発売された伝記がこちら

「わたしを地球で一番、有名にして」

 英国の王室作家の権威であるレディ・コリン・キャンベルは、BBCのラジオ番組で「メーガン伝説」をまたひとつ明らかにした。つまり、「最も有名なセレブにしてちょうだい」という意味だが、強烈さに変わりはない。

 氾濫(はんらん)する「メーガン伝説」は、彼女のパワフルな人物像の証しだ。ハリー王子、メーガン妃が、米動画配信大手のネットフリックスと100億円超と見られる巨額の番組制作契約を結んだことが明らかになると、すぐに「アカデミー賞の受賞スピーチを7歳から練習していた」「狙いは、賞獲得」と野心家ぶりが報じられた。

 9月には、米「タイム」誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」を発表する番組に夫妻でビデオ出演し、大統領選への投票を呼びかけた。だが、「チェンジ」を連呼する2人について、共和党議員が「ロイヤルの称号を使い、米国の選挙に介入している」と駐米英大使に抗議の書簡を送る騒動に発展した。

 英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんがこう話す。

「候補者名こそ言及していませんが、メーガンとトランプ大統領が互いを好きではないのは、周知の事実ですから」

 10月20日には、設立を宣言していた非営利団体「アーチウェル財団」のホームページを公開した。カリフォルニア州の高級住宅街には、約16億円の豪邸も購入し、順風満帆。

 だが多賀さんは、ハリー王子の生気のなさが気にかかる。

「メーガンに古い友人との縁も切られ、家族と決別して米国に来たハリー王子は孤独でしょう。メディアに出て、精力的に話すメーガンの隣で、力なく笑顔を見せるだけ。発言は、人権や人種差別の大切さに気づいた、など妻の台本の範疇(はんちゅう)で自分の言葉がありません」

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