原田容疑者は7月に窃盗容疑で愛知県警に逮捕された後、新型コロナウイルスへの感染が判明。回復後、愛知県警で取り調べに応じ、容疑を認めていた。この事件の初公判が10月15日に予定されていたが、当然、裁判は中止された。

 原田容疑者は大阪府警の調べに対し、今回の容疑についても認めているという。原田容疑者をよく知るYouTuberは現状をこう語る。

「逮捕後、拘置所ではいろいろ考えていたそうです。『せっかく有名になった。これから手法を変えて、YouTuberとしてやっていきたい』と、今後もYouTuberとして活動すると言っていたそうです。でも、今回の逮捕でしばらくはダメですね」

 人気者になれば巨額の広告料を稼ぐことができ、テレビタレントにも進出する者が出てくるなど、社会に認知されつつあるYouTuber。だが、一部の人たちの行為によって「負の側面」も目立ってきた。

 大麻取締法違反容疑(所持)で逮捕された俳優の伊勢谷友介被告が9月30日に警視庁東京湾岸署から保釈された時だった。報道各社のカメラが向けられる中、突然、男性が伊勢谷被告に接近してペットボトル飲料を渡そうとして、警察官に連行された。この男性もYouTuberだった。

「最近、YouTuberとトラブルになり110番通報するケースが増えている。これまでは厳重注意などで帰していたが、伊勢谷被告にペットボトルを渡そうとした男のように、アクセス数を伸ばそうとどんどん過激になり、看過できない行為をするものが増えている。例えば他人の土地に勝手に入って撮影して動画を公開。ユーチューブで収入になったとする。だが他人の土地に無断で入るのは違法。それで収益を上げていいのかということにもなる。原田容疑者のように限度を超えた行為、明らかに刑事的に問題なことは積極的に取り締まる方針。それもあって、原田容疑者は初公判が控えていることがわかっていながら再逮捕になった」(捜査関係者)

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事