シニアの「就活」成功のコツは? 狙うは“業務委託アドバイザー”

シニア

2020/10/12 08:00

※写真はイメージです (GettyImages)
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(週刊朝日2020年10月16日号より)
(週刊朝日2020年10月16日号より)

 いま、経験のあるシニアが求められている。中小企業は慢性的に人材不足で、求人サイトに載っていないニーズもある。時間に拘束されることなく働く方法もあるという。即戦力で働くために必要なものは? “モテモテシニア”になるためには?

【記入例】人生後半戦の使命を考えるキャリアプランニングシート

 シニアが就活で成功して、活躍するためには、肩書や雇用形態、勤務地や勤務時間など、勤務条件にこだわるよりも、「自分がやりたいこと」を明確にして、チャレンジする姿勢を見せると即戦力につながりやすい。

 コロナ禍で有効求人倍率が低下しているなかでも、中小企業は常に慢性的な人材不足で、求人サイトや広告には載っていないニーズがあるという。

「経験値のあるシニアにニーズがあるのは正規雇用よりも、“業務委託アドバイザー”といったフリーランス的な契約形態です」

 そう語るのは『50歳からの逆転キャリア戦略 「定年=リタイア」ではない時代の一番いい働き方、辞め方』(PHPビジネス新書)の著者で、人材育成コンサルティング代表の前川孝雄さん。

“アドバイザー”というと、企業のOBが中小企業の経営者に、経営的な助言をする顔役顧問を思い浮かべるだろうが、実務的なアドバイザーとしてのニーズがあるという。

 例えば、語学が得意で、過去に外資系企業に勤めた経験があれば、中小企業では、商談時の通訳や外国語用の資料を作成する。営業経験があれば販路を開拓するといった需要がある。

 経理や管理職として部下をまとめてきたマネジメント能力、上司や部下の板挟みにあいながらも、うまく意見をまとめてきた経験は、中小企業や創業間もないベンチャー企業などで生かすことができるという。

「月1~4日出社し、1社でだいたい月5万円ぐらいの業務委託(顧問)料を受け取ります。複数社と契約すれば、月収も2倍、3倍と増やすことができます」(前川さん)

 業務委託だから時間や場所に拘束されることはなく、自由な時間が持てるので、平日出社しない日はゴルフなどに出かけたりすることも可能だ。

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