暮らしのコロナ対策 大事なのは“共通の価値観”と“侵入予防” (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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暮らしのコロナ対策 大事なのは“共通の価値観”と“侵入予防”

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石川美香子週刊朝日#新型コロナウイルス
イラスト/坂木浩子

イラスト/坂木浩子

(週刊朝日2020年10月16日号より)

(週刊朝日2020年10月16日号より)

「新型コロナウイルスの感染力は、季節性インフルエンザと大きく違わないと考えられています。けれども、高齢者が感染すると重症化するリスクが高いです」

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 そう話すのは、沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科の高山義浩医師だ。50歳を超えると、年齢とともに致死率も上がっていくことがわかっているという。

 さらに、糖尿病や喘息、高血圧、心不全などの持病がある人、膠原病やがんなどで免疫力を低下させる薬を使用していたり、人工透析をしていたりする人なども重症化しやすいという。

 これらに該当する場合、最初は軽い症状であっても急激に重症化する場合もある。高齢者にはこうしたリスクの高い人が多いため、高齢者のいる家庭ではウイルスの持ち込みには細心の注意が必要だ。

 高山医師が所属する沖縄県立中部病院感染症内科では、2020年3月に「高齢者施設における新型コロナウイルス感染症への対応指針」を公開した。新型コロナウイルスが地域で流行し、感染拡大が進んだ結果、感染した患者も入院措置がおこなわれなくなっている状況での高齢者ホームにおける対策だ。同7月には、高齢者ホームで新型コロナウイルスの感染者が確認された場合の感染対策の考え方も公開している。

 これらの指針は基本的に「高齢者ホーム」の入居者と施設スタッフ向けだが、高齢者同士で暮らす家や家族に高齢者がいる家の感染症対策の参考にもなるという。そのため、要介護の高齢者のいる家庭向けの対策を高山医師に聞いた。

「家庭においては、それぞれの家族が多様な価値観・スタイルで暮らしています。ですので“暮らし”の場における感染症対策は、専門家によって一方的に指導されるものではなく、高齢者本人や家族の“共通の価値観”としてつくり上げられていくべきものです」

 さらに、高山医師はこう付け加える。

「家族全員が、継続してできる範囲で、それを心がけることをゴールと考え、暮らしの多様性を失わないようにすることが大切です」

 ウイルスは、家の外から持ち込まれる。まずは、「家庭内へのウイルス侵入を予防すること」が重要だ。高山医師によると、訪問者や同居する家族、あるいは医療機関を受診する家族によって、家にウイルスが持ち込まれることを想定する必要があるという。


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