「枝野さんの人事はいつも同じ顔ぶれで、役職だけが変わる。『メリーゴーランド人事』なんです」

 新党の幹事長には、早くも福山氏の続投を求める声があがっている。だが、これには立憲民主の議員からも疑問の声が出ている。

「次の幹事長は選挙を仕切る重要な役割を担う。福山さんは京都の参議院2人区で、自民と毎回議席を分け合っている選挙区。衆院選挙の厳しさを知らない人が幹事長でいいのか」

 立憲民主は15日に結党大会を開催する。それまでに党人事が行われる見込みだ。「お友達人事」を防ぐために、党内では枝野氏にこれまでと違った柔軟な人事を求める声も相次いでいる。

 ある女性議員は「女性議員の幹部登用を」と求める。別の議員は、民主党政権で閣僚や党幹部を務めた議員を念頭に「ベテランは国会対策などの裏方に回って、コロナ対策を含めた政策面は若手を抜擢してほしい」と話す。

「オウンゴール」的な混乱が続いてきた野党第一党をまとめ、勢力を拡大していけるのか。枝野氏の真価が問われる。

(本誌取材班)

※週刊朝日オンライン限定記事