ベビーフェースだが、すでに28歳。となると、軍隊行きのタイミングも気になるところだが、デビュー前にすでに兵役を終えているため、長期不在の心配はない。

 今年下半期にはドラマ「サーチ」の出演が決まっている。DMZ(非武装地帯)を舞台にしたミリタリースリラードラマで、除隊を控え、殺人事件の捜査隊に合流することになった兵長を演じる。軍隊経験がどう生きてくるか、期待どころだ。

 ツイッターやインスタグラムなどのSNSで近年多く見られるようになった“彼氏感”なるキーワード。彼女目線で撮られた写真や動画に対して使う言葉で、韓国ではナム・ジュヒョク(26)が「彼氏感がすごい」と人気となった。その系統を継ぐのが、25歳のアン・ヒョソプだ。インスタにあがるプライベートショットや動画は、ナチュラルで、デートをしているような錯覚に陥ると好評。女性ファンを中心にインスタのフォロワー数は、290万人を超す。All About韓国ドラマガイドの安部裕子さんも「今、一番注目している俳優」と話す。

 7歳でカナダに移住し、17歳で韓国に戻ってきたバイリンガル。TWICEや、今日本でブレーク中のNiziUなどが所属する音楽芸能事務所JYPエンターテインメントの練習生を経て、俳優専門の現事務所に入った。「30だけど17です」では、現在入隊中のヤン・セジョンの恋のライバル役として出演。ヤン・セジョン演じる悶々(もんもん)とした男性主人公とは正反対の、まっすぐな性格のTHE体育会系高校生をはつらつと演じ、人気スターの仲間入りを果たした。本国で多くの賞を獲得したドラマ「浪漫ドクター キム・サブ2」では、外科フェロー2年目の新米医師役。デビュー4年(当時)にもかかわらず、ベテラン俳優のハン・ソッキュと堂々と渡り合い、前作越えに貢献した。

「ルックスもどんどんあか抜けて、今ではすっかりイケメンに。演技も作品を重ねるごとに急速に進化しているので、これからもいい作品がどんどん入ってくると思います」(安部さん)

 次に注目なのは、「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」で男性主人公を演じた、28歳のチャン・ギヨンだ。

「今の韓国ドラマは、『愛の不時着』や『椿の花咲く頃』に代表されるようなヒロインが強く自立したタイプのストーリーが主流。男性主人公はそんなヒロインを尊重する役割として登場します。『恋愛ワード~』はまさにその構図です」(高橋チーフ)

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