人気ラッパーで、米大統領選出馬を表明したカニエ・ウェスト(Getty Images)
人気ラッパーで、米大統領選出馬を表明したカニエ・ウェスト(Getty Images)

 米人気ラッパーのカニエ・ウェスト(43)が7月4日(現地時間)、自身のツイッターで、11月の大統領選に立候補すると表明した。

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「ウェストは、全米でいま最も脚光を浴びているミュージシャンの一人。2004年のデビューアルバムから3枚連続で300万枚以上を売り上げ、最も権威のある音楽賞、グラミー賞を21回も受賞しています。曲のプロデュースも自分でやるなど、非常に才能あふれた人です」

 米国文化に詳しい翻訳家の岩下慶一氏はそう評する。

 そんなウェストは米経済誌「フォーブス」で政治方針などを語っている。海外セレブの情報に詳しいライターの長坂陽子氏が解説する。

「いままで応援してきたトランプ大統領をもう支持しないことや、新党の『バースデー・パーティー(誕生日党)』を立ち上げてそこから立候補することなどを表明しました。人工中絶や死刑制度には反対で、警官による残虐な行為をやめさせるとも。一方、税制や外交政策に関してはまだわからないと話しています」

 こんな理想もあるようだ。

「大統領になったら、映画『ブラックパンサー』に出てくる高度なテクノロジーを持つ架空国家『ワカンダ』の枠組みをホワイトハウスに取り入れ、医学などの分野で技術革新を起こすことを望んでいます。ロケット開発を手掛けるスペースX社のCEO(最高経営責任者)イーロン・マスク氏を宇宙計画の責任者に据えることも検討しています」

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