なかには「ネタ選びが悪い」とか「○○師匠のほうがいい」とか「間が悪い」「芸が雑」「うるさい」「つまらない」「寝てしまった」「ただじゃなきゃ聴かない」「顔が嫌い」「ばか」「ハゲ」「口が臭そう」とか、数多くの貴重なご意見もSNSやチャットで頂きました。真摯に受け止めて、皆さんの足の生爪が全て剥がれる呪いをかけておきました。お風呂は染みるので身体を濡れタオルで拭く毎日をお過ごしください。

 うちの子どもらも聴いてます。「生で世界中に落語なんて凄い!」と父親の株、激上がり。「いいか? 生でやってるということは、仮にパパがおかしくなってあの場ですっぽんぽんになったらパパの全裸が一瞬にして世界中に流れるんだよ。そしたらパパは仕事が出来なくなって、君たちも今後かなりつらい人生を歩むことになる! だからパパにストレスを与えることのないよう、いい子でいてください!」と脅すと、真剣な顔で頷いてました。娘は「絶対に裸にならないで」と涙ぐむ始末。

 我が家のしつけにも役立った「一之輔チャンネル」に是非ご登録を。今後もいろいろ配信していくよ!!

週刊朝日  2020年5月22日号

著者プロフィールを見る
春風亭一之輔

春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/落語家。1978年、千葉県生まれ。得意ネタは初天神、粗忽の釘、笠碁、欠伸指南など。趣味は程をわきまえた飲酒、映画・芝居鑑賞、徒歩による散策、喫茶店めぐり、洗濯。この連載をまとめたエッセー集『いちのすけのまくら』『まくらが来りて笛を吹く』『まくらの森の満開の下』(朝日新聞出版)が絶賛発売中。ぜひ!

春風亭一之輔の記事一覧はこちら