「若い人のできることは何でもやろうと」日野原重明90歳のときの言葉 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「若い人のできることは何でもやろうと」日野原重明90歳のときの言葉

このエントリーをはてなブックマークに追加
日野原重明さん/聖路加国際病院理事長 名誉院長 (撮影・小暮誠)

日野原重明さん/聖路加国際病院理事長 名誉院長 (撮影・小暮誠)

林真理子さん

林真理子さん

林:「♪ラララララ~」。

日野原:そうそう。ああいうメロディーを聴きながら、もう少し近代的な感じが出ないかなと思って、ヒカルちゃんのメロディーを……。

林:ヒカルちゃんって?

日野原:宇多田ヒカルちゃん。

林:あら! 宇多田ヒカルちゃんのことでしたか(笑)。

日野原:ヒカルちゃんのメロディーを聴いて、それで作曲したら、ちょっとおもしろいのができたの。

林:作曲もなさるんですね。先生はよく音楽の効用についてお書きになっていらっしゃいますけど、それをご自身で実践されているわけですね。長生きしても、ぼけたり寝たきりになったり、いいことばかりではないのかもしれませんけど、先生はお年をとればとるほど、生き生きなさってくるように見えます。

日野原:僕は今の年になって、演出家になったり指揮者になったり役者になったりできるから、おもしろいよ。

(中略)

林:どうして先生のように生きられるのか、ぜひ秘訣を伺いたいのですが。

日野原:若いときに種をまいておくの。4歳ぐらいからね。遺伝子はみんな持ってるんだ。でも遺伝子の種は死んでしまうから、遺伝子に少し肥料を与えておれば、何十年か後にチャンスが出てくる。僕も、子供のときに音楽を習ったり、ピアノを習ったり、運動も好きだったし、いろいろなことが好きで何でもやった。子供のときはみんな何でもやるんだ。

林:私もいろいろやりましたけど……。

日野原:ところが、たとえば絵の先生と相性が悪いとなると、すぐ描かなくなるでしょう? がんに3回も4回もなってノイローゼになってるような人に、「絵でも描いたらどうですか」と勧めると、「絵なんかダメです」と言う。それは絵の先生との相性が悪かったんだ。「女性のいい画家をつけるからやってごらんなさい」と言ってやってもらったりしたら、「世の中が変わった」って。それで10年描いたら個展ができるぐらいになる。そういう遺伝子をみんな持ってる。使う機会がないだけなんだ。

週刊朝日  2020年5月22日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい