「24時間テレビ」コロナ禍で名物のマラソン企画に懸念の声 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「24時間テレビ」コロナ禍で名物のマラソン企画に懸念の声

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梅宮昌宗週刊朝日
70キロマラソン挑戦に向け、意気込みを語る萩本欽一さん=2007年7月(C)朝日新聞社

70キロマラソン挑戦に向け、意気込みを語る萩本欽一さん=2007年7月(C)朝日新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、テレビ局も細心の注意を払っている。多くの出演者をスタジオに集めるとソーシャルディスタンス(社会的距離)が確保できないため、各局は出演者を減らし、自宅や別室からの中継によるリモート主演に切り替えている。

 タレントや俳優からは「リモートだと話すタイミングが難しい」という声が聞かれる。だが、あるテレビ局の関係者はこう話す。

「リモート出演に切り替えた時はテレビを見る方たちの反応が怖かったのですが、目立った苦情は来ていないですね。『多くの出演者がワーワー話してうるさいより、今のほうがいい』という意見もありました。出演者を減らすことで経費削減にもなるし、コロナ収束後もテレビ制作の現場はコロナ前に戻るのではなく、新たな形に変化するかもしれません」

 新型コロナが完全に収束するメドはたっていない。政府の緊急事態宣言で不要不急の外出が呼びかけられた結果、今月に入り新規感染者は各地域で減ってきている。だが、再び感染者が増える恐れもあり、予断は許さない。テレビ局は今夏の特番も再考を迫られる。日本テレビ系列では「24時間テレビ」が夏の風物詩として毎年8月下旬に放送されているが、今年はどうなるのだろうか。

 同番組は「愛は地球を救う」をキャッチフレーズとして、日本各地でチャリティーキャンペーンを行う番組として1978年にスタート。目玉企画は92年から毎年実施されている「チャリティーマラソン」だ。過去には人気タレントの間寛平、萩本欽一が出演。昨年はハリセンボンの近藤春菜、ガンバレルーヤのよしこ、いとうあさこ、日本テレビの水卜麻美アナウンサーの4人が計148.78kmを駅伝形式で走った。

 このマラソン企画は注目度が高いため、コースには沿道に多くの人たちが集まる。大声援はランナーの力にもなっていた。だが、感染のリスクを考慮すると、今年は沿道での応援は厳しいだろう。番組内でも声援の自粛を呼び掛ける可能性があるが、それでも多くの人達が沿道に集まり混乱を招く危険性がある。

 ネット上では、

「マラソンやらなくていい。そもそも、今年は24時間テレビを放送する必要があるのだろうか」

「社会貢献を考えるなら放送中止するべきでしょう。募金は違う形でもできる」

 と放送に懸念を示す見方が多い。

 日本テレビの小杉善信社長は3月23日の定例会見で、今年も「24時間テレビ」を予定通り放送することを明言している。コロナ禍でどのような形式の番組構成にするのか注目される。(梅宮昌宗)

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