北の富士「白鵬の今場所の負け方、尋常じゃない」 (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北の富士「白鵬の今場所の負け方、尋常じゃない」

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北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき 左)1942年、北海道生まれ。57年に出羽海部屋入門、70年に第52代横綱に。優勝10回。74年に引退、九重親方として横綱・千代の富士、北勝海らを育てる。98年に日本相撲協会退職後はNHK解説者として活躍中/内館牧子(うちだて・まきこ )1948年、秋田県生まれ。東北大学大学院修士課程修了。NHK連続テレビ小説「ひらり」「私の青空」、大河ドラマ「毛利元就」、ドラマ「週末婚」などの脚本を手掛ける。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』など著書多数 (撮影/写真部・小黒冴夏)

北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき 左)1942年、北海道生まれ。57年に出羽海部屋入門、70年に第52代横綱に。優勝10回。74年に引退、九重親方として横綱・千代の富士、北勝海らを育てる。98年に日本相撲協会退職後はNHK解説者として活躍中/内館牧子(うちだて・まきこ )1948年、秋田県生まれ。東北大学大学院修士課程修了。NHK連続テレビ小説「ひらり」「私の青空」、大河ドラマ「毛利元就」、ドラマ「週末婚」などの脚本を手掛ける。『終わった人』『すぐ死ぬんだから』など著書多数 (撮影/写真部・小黒冴夏)

北の富士さんとの思い出の写真 (撮影/写真部・小黒冴夏)

北の富士さんとの思い出の写真 (撮影/写真部・小黒冴夏)

 内館牧子さんが「週刊朝日」で連載する「暖簾にひじ鉄」がついに900回を迎えます。記念対談のお相手は内館さんがOL時代に“追っかけ”、当時のツーショットを宝物とする元横綱北の富士勝昭さん。角界への思い、元気の秘訣……弾む話は待ったなし。対談の後編をお届けします。

【写真】内館さんがOL時代に撮った北の富士さんとのツーショット写真はこちら

【前編】「元横綱・北の富士が内館牧子に語る『白鵬は普通の力士の3~5倍は稽古している』」よりつづく

*  *  *
内館:いまスー女はほんと増えましたね。国技館の近くを歩いていたら「内館さんですよね」って中学生の女の子グループに声をかけられて。「私たち、横審になりたいんです!」って(内館さんは女性として初の横綱審議委員になり、2010年1月まで10年間務めた)。「がんばってね。誰が好きなの?」って聞いたら三段目の誰それとか序二段の誰それとかって言ってて。私がその名前を知ってたら「さすがですね!」ってほめられちゃった(笑)。

北の富士:若い力士の中には着物のたたみ方もわからないのもいますけどね。シワだらけになってたりして。

内館:最近は浴衣もギンギラギンだったりピンクだったりしますね。カラオケのマイクや音符の柄のものもありました。

北の富士:僕らが若い頃は華やかなもの作っちゃうと、「若いときは地味なもの着るんだ」と言われたもんです。昔のお相撲さんは、紺や紫に、白で染めぬいた四股名と紋。すっきりしたものでした。

内館:粋でしたよね。でも今は若い力士を怒るとやめちゃったりするでしょ。

北の富士:怒れないです。なりたくて来る人はほとんどいませんし。“コンパチ”ひとつでもダメ。それどころか「コンパチって何ですか?」なんて言うんです。だから「これは言っちゃダメだよ」と隅に呼んでおでこをパチン(笑)。僕はもう、親方をやる自信はありませんね。

内館:横審の頃、琴櫻さん(元横綱、先代佐渡ケ嶽親方)が、自分たちと同じ稽古を今の子がやればすぐ横綱になれるっておっしゃっていました。

北の富士:稽古は少なくなりましたね。欲もない。

内館:それでも期待の星がいるじゃないですか。このあいだテレビで見たんですけど、四つ相撲でがっちりいくという朝乃山を、北の富士さんが「本格派だ」みたいなことをおっしゃって。そしたらゲスト席にいた貴景勝がみるみるムカムカして「オレは押し相撲でいきます」と言い放っていたのがよかったァ(笑)。あの二人、今後の相撲界を牽引(けんいん)していくでしょうね。それと遠藤が今場所はいくら隠してもふてぶてしい表情が走る。白鵬に勝ったときは特にわかりました。あのうまさに加えて、精神面の逞(たくま)しさは楽しみです。


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