鈴木おさむ「ある女性タレントの顔が…」整形手術が“麻痺”する感覚

1970年生まれの団ジュニたちへ

鈴木おさむ

2019/11/21 16:00

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
※写真はイメージです (Getty Images)
※写真はイメージです (Getty Images)

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は「整形手術」について。

*  *  *
 先日、22歳の起業家に会う機会があった。現役の大学生である彼は偶然にも僕と同郷。二重が印象的な彼の顔でしたが、打ち合わせを5分ほどしたときに、彼は「僕、目を整形してるんですよ」とさらっと言った。「結婚したんですよ」と言うくらいさらっと。それが「普通」だという感じだった。その数週間前、知人に、若い起業家の人が整形をして、それをみんなの前で言っていたという話を聞いた。整形。しかも男性の整形というものが、僕らの常識よりもカジュアルなものになっているのだろうか?

 僕に整形であることを「普通」に話してくれた彼とはその後も何度も会ったが、「普通」に言われたおかげで、気にしなくなるんですよね。やはり。「疑惑」だったほうが、よっぽど毎回気にしてしまうと思う。「整形」により自分のコンプレックスを改善することが日本でもカジュアルになっていくのだろうし、そうなってほしいと思いますが、「麻痺(まひ)」はしないでほしいなと。麻痺って怖いなと思ってしまう。たとえば、最初にタトゥーを体に入れるときはいろいろ考えるけど、一つ入れると、不思議なもので「麻痺」してしまう人も多いはず。最初にあった罪悪感などはまったくなくなり、「麻痺」して体にどんどん入れてしまう人もいる。

 この「麻痺」していくって、とても怖いなと思っていて、最近、テレビである女性タレントの顔がとても気になってしまう。Aさん。ボケかツッコミかで言うと、ツッコミ的なポジションのそのAさん。なんだったら、整形しまくっている女性のことをツッコむはずの人なのだが、そのAさんの顔がこの1年、明らかに変わっている。僕は整形することを否定しているわけではないし、綺麗(きれい)になるなら、そして、それで満足できるならやったほうがいいと思う。が、Aさん、最初に顔の一部を整形したのだろう。そこからおそらく「麻痺」してしまって、明らかに、ちょっと不自然な感じになってしまっている。

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