ノルウェーのメッテマリット皇太子妃(46)は、皇太子と知り合う前に麻薬常用者と交際していたことが発覚。やはり苦境に陥ったが、マキシマ妃同様に、記者会見を開いた。「これからは人のためになるように生きていきたい」と目に涙を浮かべて自身の過去を悔い改めた。その真摯な姿勢で、国民の信頼を勝ちえ、無事に結婚に至った。

 元TBS政治部長で、流通経済大学教授の龍崎孝さんは、2人のお妃の記者会見の成功の理由を次のように分析する。

「誠意を尽くされたからではないでしょうか。国民の賛成反対は関係なく、人として誠意を尽くす、説明を尽くした。疑問があるなら、最後の一人まで答えますという覚悟で会見に向かわれたと思います。疑惑から逃げたり、隠れはしないし、ましてや嘘はつかない。この『静かな覚悟を持った迫力』が国民に伝わったのだと感じます」

 一方、宮内庁が「納采の儀」の延期を発表したまま、特に進展がない眞子さまと小室さんの関係。龍崎さんはお2人についてこう話す。

「憲法では婚姻は両性の合意のみに基づくと定められています。眞子さまと小室さんのお2人の意思が固いのであれば、私としてはそれを尊重したい。ただ、先の海外のお妃のケースを見てわかるとおり、国民の理解と祝福を得たいならば、小室さんは今のすっきりとしない状況に対して、丁寧な説明をされることをおすすめします」 

 もし、小室さんが釈明の場を設けることがあれば、Let it be(なすがままに)より、honesty(正直に)を座右の銘に、会見の席に向かわれることをおすすめしたい。

(本誌・工藤早春)

※週刊朝日オンライン限定記事