炎にのみ込まれた首里城の再建 問題は「巨額な費用」だけじゃない (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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炎にのみ込まれた首里城の再建 問題は「巨額な費用」だけじゃない

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緒方麦週刊朝日
炎を上げて激しく燃える首里城の正殿 (c)朝日新聞社

炎を上げて激しく燃える首里城の正殿 (c)朝日新聞社

 10月31日未明に生じた炎に、琉球王国の歴史と文化を伝える首里城がのみ込まれた。けが人はいなかったが、7棟合計4800平方メートルが焼けた。出火原因はわかっていない。

 沖縄県出身で元SPEEDメンバーの今井絵理子参院議員は「信じられない…驚きとショックで言葉になりません…」、俳優の川平慈英さんも「悲しすぎる。沖縄&全国の英知と技術で再建されたシンボル。再再建に全力応援です」とSNSで衝撃と悲しみの声を上げた。

 琉球歴史研究家で『尚氏と首里城』などの著書がある上里隆史さんが解説する。

「首里城は450年続いた琉球王国(1429~1879)の宮殿で、政治と文化の中心。戦後の復元で、(今回全焼した)正殿は中国と日本の建築様式をミックスさせた琉球独自の様式にしてある。文化的にも他のアジア地域に見られない特異な建築物で、県内最大の木造建築であったという点が大きな特徴です」

 1945年の沖縄戦で全焼。戦後の復元は単なる城郭の再建ではなかったという。

「歴史、建築、美術、工芸など様々な分野を超えて集まった県民が、戦争で失ったもの、そして琉球王国の文化や技術を、『首里城』をキーワードに復活させた一大プロジェクトでした。沖縄の文化、歴史を蘇らせることの結晶が首里城だったのです」


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