16年8月に台風10号が上陸した際には、岩手県岩泉町で小本川が氾濫し、高齢者グループホームの入所者ら計25人が犠牲となっている。今回の被害でも、埼玉県川越市では近くを流れる越辺川が氾濫し、特別養護老人ホームが冠水した。長野市などでも高齢者施設に被害が出ている。

 沖縄や九州、四国、近畿に比べて、関東や東北などは「台風慣れしていない」という指摘がある。そのため、被害が拡大しやすいということだ。自分が住む街のリスクを理解した上で、対策を考えておきたい。
(本誌・吉崎洋夫)
※週刊朝日オンライン限定記事

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吉崎洋夫

吉崎洋夫

1984年生まれ、東京都出身。早稲田大学院社会科学研究科修士課程修了。シンクタンク系のNPO法人を経て『週刊朝日』編集部に。2021年から『AERA dot.』記者として、政治・政策を中心に経済分野、事件・事故、自然災害など幅広いジャンルを取材している。

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