【岩合光昭】昔より人懐っこくなったオス猫ペー君の悲しい過去

連載「今週の猫」

撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
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撮影/岩合光昭 (c)Iwago P...

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、青森県弘前市の「べったり猫」です。

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 稲作農家のオス猫ぺー君は愛嬌たっぷり。ご主人が「ペー」と呼べば、どこからでも飛んでくる。黄金色に輝く田んぼでイナゴを追いかけまわしたり、揺れる稲穂にじゃれついたり。

 以前はこんなに人懐っこくなかったという。ペー君にはパー君という兄弟がいたが、ある夏の日、パー君は交通事故で亡くなってしまう。それから彼は“べったり猫”になったそうだ。

 僕にもすぐ懐き、戯れては肩に乗りたがるペー君。かわいくて堪らなくて、少年から父親になるまで、何度も会いに行った。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

週刊朝日  2019年10月4日号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。2019年2月22日から、初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」公開中。

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