9歳の小学生の男の子が遺体で発見された現場(C)朝日新聞社
9歳の小学生の男の子が遺体で発見された現場(C)朝日新聞社

 「やはり…」という事件の結末だ。

 9月18日の未明、埼玉県さいたま市見沼区の教職員用の集合住宅で、この住宅に住む小学4年生の男の子が殺害されているのが見つかった事件で、埼玉県警は32歳の義理の父親の進藤悠介容疑者(32)を死体遺棄容疑で19日夕方、逮捕した。

 18日の午前0時40分ごろ、集合住宅の敷地内で、この住宅に住む進藤遼佑さん(9)が死亡しているのが見つかっていた。遼佑さんは義理の父親である悠介容疑者と教員の母親(42)との3人暮らし。

 捜査関係者によると、遼佑さんが発見されたのは自宅近くの水道メーターなどが入っているスペース。首には絞められたような痕があったことなどから、警察は殺害された疑いがあるとみて捜査していた。

 その結果、悠介容疑者が遼佑さんの遺体を遺棄した疑いが強まったとして、逮捕状を請求。事情聴取をした後、逮捕した。

 捜査関係者によると、遼佑さんの自宅からは、犯行に使われたとみられるひもが見つかっていた。さらに犯行時刻帯の父親の行動や説明にあいまいな点が見られていたことから、捜査一課は重要参考人として事情を聴いていた。

「発覚直後から父親の犯行とみていた。落とすまでに時間がかかっている状況」(捜査関係者)

 悠介容疑者はなぜ息子を……。目を塞ぎたくなる真相を引き出そうと捜査官と父親との心理戦が続いている。(本誌・今井良)

■逮捕状を請求後、進藤悠介容疑者が逮捕されたので記事を修正しました。
※週刊朝日オンライン限定記事