現場となった池袋のホテル(撮影/今井良)
現場となった池袋のホテル(撮影/今井良)

 男と被害女性の接点は何だったのか。

 東京都豊島区池袋のホテルで布団圧縮袋のようなポリ袋に入った女性の遺体が見つかった事件で、警視庁は18日、埼玉県入間市豊岡の私立大学4年、北島瑞樹容疑者(22)を殺人容疑で逮捕した。調べに対して容疑を認めているという。

 捜査本部の発表によると、北島容疑者は今月12日午後6時から8時頃、豊島区池袋のホテル2階の客室で、江東区南砂の無職荒木ひろみさん(36)の首を圧迫し、て窒息死させた疑いが持たれている。調べに対して、「手で首を絞めた」と供述している。

 ホテルの防犯カメラには12日午後3時40分頃、キャリーケースを持った若い男が一人で入室し、約2時間後の午後5時半過ぎに荒木さんが同じ部屋に入る様子が映っていた。そして午後7時40分頃に男だけが部屋から立ち去り、キャリーケースを引いた北島容疑者がJR池袋駅に徒歩で向かっていた。

 警視庁が池袋駅など周囲の防犯カメラを解析して男の足取りを追跡したところ、北島容疑者が浮上した。18日朝に任意同行を求めていて、殺人の容疑で事情を聞いていたという。北島容疑者の自宅からはなくなっていた荒木さんの帽子やリュックサックとみられる遺留品が押収された。

 荒木さんは事件の当日の午後3時頃、同居する両親に「病院に行く」と告げて家を出たまま行方がわからなくなっていた。

 捜査本部では北島容疑者の携帯電話を解析するなどして、荒木さんとの接点、動機などについて追及していく方針だ。(本誌・今井良)

※週刊朝日オンライン限定記事