多額の配当金を支払ってくれる日産は、ルノーにとって金の卵を産む鶏で、ルノーは日産への経営関与を虎視眈々と狙う。日産の業績が悪くなれば、日産側に打つ手がなくなり、ルノーがトップを送り込むのではとみている。

「西川社長を継ぐトップ候補は、日産プロパーの日本人で、いまの副社長クラスしかいないのではないか。肝が据わっている人でないといけない」(同前)

 日産は9日にも取締役会を開き、今回の問題について最終報告をする予定だ。西川社長には、進むも地獄、引くも地獄の日々が続くのかもしれない。
(本誌 浅井秀樹)

※週刊朝日オンライン限定記事