林:この先すごいことがいっぱい待っていそうだけど、こんなに頭がいいんだから、「将来はニュースキャスターになるんじゃないか」とか勝手に言ってる人もいるみたいね。
芦田:ニュースキャスターですか? それも楽しそうですよね。いろんなことに興味を持って視野を広げていきたいので、「どれか一つ」ということじゃなくて、たとえば医学とか宇宙とか報道とか、常にいろんなことに興味を持っていたいです。
林:愛菜ちゃん、「医学部に進みたい」と言ったって本当ですか。
芦田:そう言ったことはないんですけど、「医学に興味がある」みたいなことは言いました。
林:医学をやってもいいし、このまま女優さんをやっていってもいいし、女優さんをやりながらニュースキャスターというのもいいかもしれないし、いろんな可能性がありますね。書くほうはどうなんですか。
芦田:私は書くのはぜんぜんなので、作家さんってすごいなと思いながら読んでます。
林:でも、これだけ本を読んでたら、書くほうもすごいと思うけど。
芦田:何回か本を書こうと思ったこともあるんですけど、起承転結の「転」といういちばんおもしろくなる部分がなかなか思いつかなくて、起承承結のつまんないものになってしまうんです(笑)。
林:でも、小説を書いてみようと思ったことはあるんですね。
芦田:それはありますね、やっぱり。
林:これだけ読んでたら当然だと思いますよ。読み手から書き手になりたいと思うときが来ると思う。ある日突然「あらら、書けちゃった」というときが来ると思いますよ。
芦田:そういう日が来ればいいなとは思います。
林:作家で会ったことがあるのは誰ですか。
芦田:辻村深月さんと宮部みゆきさんですね。
林:男性の作家には会ったことないですか。
芦田:ないです。
林:女優さんで本が好きな人って、愛菜ちゃんほどじゃないにしろ何人かいらっしゃるけど、そういう人って、男性作家と結婚することもけっこうあるんですよね。実際に会って本と同じぐらいの魅力を感じると、恋に落ちちゃうことがあるみたい。まあ、愛菜ちゃんには先の話ですけどね。
芦田:フフフ、はい。
林:お話ししてみると愛菜ちゃん、子どものときから、まっすぐすくすくと大きくなったという感じですね。これからも頑張ってくださいね。応援しています。
(構成/本誌・松岡かすみ)
※週刊朝日 2019年8月30日号より抜粋