かつてFA移籍といえば、長距離砲の4番、エース投手の補強が多かったが、今は違う。17年オフに阪神からDeNAに移籍した大和、昨オフに西武から巨人に移籍した炭谷銀仁朗といぶし銀の選手たちが争奪戦になる人気ぶりだった。鈴木も決して派手な選手ではないが、内外野を守れるユーティリティー、パンチ力と確実性を兼ね備えた打撃は大きな魅力だ。年俸1億円と他のFA選手に比べて高額でないため、資金力がない球団でも獲得に乗り出せる。今後の活躍次第で、さらに他球団の注目度が高まりそうだ。(梅宮昌宗)

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