一之輔は退散…老若男女の不思議な“交流戦” (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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一之輔は退散…老若男女の不思議な“交流戦”

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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春風亭一之輔週刊朝日#春風亭一之輔
春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。6月7日に書籍『春風亭一之輔のおもしろ落語入門 おかわり!』(小学館)が刊行されました!

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。6月7日に書籍『春風亭一之輔のおもしろ落語入門 おかわり!』(小学館)が刊行されました!

イラスト/もりいくすお

イラスト/もりいくすお

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は「交流戦」。

【今週のお題についての画像はこちら】

*  *  *
 先日、西武線車内で『プロ野球交流戦』の中吊り広告を見た。ツバメと鯉とウサギがライオンと相対している写真がドーン。全て実物の動物の写真だ。「ライオンズが本拠地でセ・リーグのチームを迎え討つ!」というメッセージか。ツバメ=スワローズ。鯉=カープ。ウサギ=……ん? セ・リーグにラビッツなんてチームはなかったよな。可愛いウサギが鼻をヒクヒクさせている横に『西武VS.巨人』とある。え? ウサギ=巨人なの? あーそういやジャビットがいたな。読売ジャイアンツの『YG』をウサギの顔に模したキャラ。それでウサギか。にしても、ツバメ・鯉・ウサギの実写とライオンの実写じゃセ・リーグは束になっても勝てそうもない。西武のイメージ戦略、なかなか上手い。読売も抗議してウサギ→アンドレ・ザ・ジャイアントに変えてもらえばいいのに。エル・ヒガンテでもいい。

 てなことを思いながら電車を乗り継いで浅草の寄席へ。繋ぎに初めて入った喫茶店。8人掛けのテーブルで老若男女7人がワイワイしていた。店内にはその7人と私のみ。みな初対面なのか、死神博士のような白髪のお爺さんが「こちらは演歌歌手の○○さん、今売れっ子で巷でアイドル的人気……」と、かれたカスカス声で皆に紹介。見たことない厚化粧のモンチッチがペコリと頭を下げる。

「その隣はバックでギターを弾いてる△△さん。テクは抜群」 オールバックの前歯のないおじさんが「いやぁ(笑)」と謙遜。金のネックレスが眩しい。

 死神博士の紹介は続く。「その隣は棋士の……」 へー、将棋指しの人? 「□□さん、名家の方で……」 □□さんは「父が騎士号を頂いただけで私はなんでもないんです」 え? 棋士じゃなくて騎士!? ナイト!!


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