人は“真っ当な社会人”を演じてる? 香川照之が思う俳優の面白さ (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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人は“真っ当な社会人”を演じてる? 香川照之が思う俳優の面白さ

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菊地陽子週刊朝日
香川照之(かがわ・てるゆき)/1965年生まれ。東京都出身。89年大河ドラマ「春日局」で俳優デビュー。映画、ドラマ、舞台などで幅広く活躍。4月スタートのTBS日曜劇場「集団左遷!!(仮)」では、「龍馬伝」以来9年ぶりに福山雅治と共演する (撮影/写真部・加藤夏子)

香川照之(かがわ・てるゆき)/1965年生まれ。東京都出身。89年大河ドラマ「春日局」で俳優デビュー。映画、ドラマ、舞台などで幅広く活躍。4月スタートのTBS日曜劇場「集団左遷!!(仮)」では、「龍馬伝」以来9年ぶりに福山雅治と共演する (撮影/写真部・加藤夏子)

 年齢を重ねることの面白さを訊くと、「経験がたまっていくこと。その一点じゃないですか」ときっぱり。

「経験が蓄積されれば、お芝居にもいいほうに作用するだろうし、若い頃の不安も払拭される。でも最近、大学の同期から、『もう少しで定年だ』なんて話を聞くようになりました。そういう年齢なんですね。まだ気力も体力も充実しているのに、社会からはお払い箱にされてしまう。組織ってつくづくシビアだなと思います。安定した職業ではないですが、俳優には定年がないから、その点は有り難いです(笑)」

 俳優という仕事の魅力についても、「芝居をしない瞬間が持てるところがいい」と独特の言い回しをする。香川さんからすれば、俳優以外の職業の人のほうが、日々よっぽど芝居をしていると感じるのだそうだ。

「つまらないことで笑ったり、怒りが湧いても我慢したり。誰もが本心を隠して、真っ当な社会人を演じていますよね。でも俳優は、『本心を出せ!』と言われる。芝居を生業にすることで、自分の本性や本音や本心をむき出しにできる瞬間があって、そこが面白いんです」

(取材・文/菊地陽子)

週刊朝日  2019年2月8日号


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