高級品も冷凍に 平成最後の「おせち」事情 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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高級品も冷凍に 平成最後の「おせち」事情

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浅井秀樹週刊朝日
博多久松の冷凍おせち (同社提供)

博多久松の冷凍おせち (同社提供)

 もういくつ寝るとお正月♪ 平成最後の年末を迎え、おせち料理商戦が真っ盛りだ。働く女性の増加などで、近年は冷凍品が人気。ネット通販の楽天市場のおせち販売は5年間で1.4倍に増え、「約8割が冷凍品。売れ筋は1万5千円前後」(担当者)という。

 楽天市場でおせちを売る高級仕出し店「博多久松」(福岡県)では、年約16万セットのすべてが冷凍品。主流は冷蔵から冷凍に、販路はスーパー・専門店からネットに移った。急速冷凍設備を持ち、「食材の冷凍適性が良いかどうかを検証してきた」と松田健吾常務。

 常温でも長持ちしておいしい食材選びや調理法が、おせちの特長だったはず。今や急速冷凍技術が進歩し、マイナス18度以下で味や食感を損なわず保存できる。冷蔵品のように輸送時に盛り付けが崩れる恐れもなく、1日ほど自然解凍すれば料亭の味が食卓に。冷凍食品ジャーナリストの山本純子氏は「年末におせちを受け取り、年初はグアムなど海外で過ごし、帰国後に楽しむ方法もあります」と話す。

 人手不足や気候不順による食材高にも対応できる。年末のみの季節商品だが、「長期保存できるため、製造が一時期に集中せず計画的につくれる」と山本氏。扱う食材の種類が多いが、安い時に調達して製造も可能。腐らないから食材や商品の廃棄が減り、「エコ」だ。買い手よし、売り手よし、世間よし、というわけだ。

 冷凍に加え、最近の「インスタ映え」志向に合わせ、一つの器に色とりどりの料理を盛る「ワンプレートおせち」も今年の人気。ボーっと食べず、スマホでおせちを撮る人にうってつけだ。(本誌・浅井秀樹)

週刊朝日  2018年12月21日号


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