さだまさし 35億円の借金を完済できた“めげない”思考法とは? (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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さだまさし 35億円の借金を完済できた“めげない”思考法とは?

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赤根千鶴子週刊朝日
さだまさしさん/シンガー・ソングライター、小説家。「秋桜」「関白宣言」等、数々の国民的ヒット作品をもつ。グレープ「雪の朝」でレコードデビューし、今年10月25日で45周年を迎えた。通算45作目のアルバム「Reborn」、最新刊『銀河食堂の夜』が大ヒット中。

さだまさしさん/シンガー・ソングライター、小説家。「秋桜」「関白宣言」等、数々の国民的ヒット作品をもつ。グレープ「雪の朝」でレコードデビューし、今年10月25日で45周年を迎えた。通算45作目のアルバム「Reborn」、最新刊『銀河食堂の夜』が大ヒット中。

さだまさしさんの通算45作目のアルバム「Reborn」ジャケット写真

さだまさしさんの通算45作目のアルバム「Reborn」ジャケット写真

「僕はメンタルが弱い人間ですからね。それゆえに『借金を返し続ける』という“逃げ”を選んだんです」

 返し続けることが、“逃げ”なのですか?

「はい、だって自己破産するとかって言ったら、これはもう“攻め”ですよ。何と言っても自分の人生に対して、ある種の決断をしなければならないわけですから。そんなの怖くて、僕には考えることもできませんでした。そして『もうお願い、いっそのことダメになるまで走らせて~!』というのが、僕の選んだ道です」

 幸いレコードは売れていたので、印税は入ってきた。しかしそれでは全然追いつかない。さださんは1年にコンサートを100回以上行い、ひたすら借金返済にあてた。

「そうやって走り続けている間になんとか返済のメドがついてきて、利子も含めて35億円を7年前に完済したんです。30年かかっちゃいましたけどね」

 ちなみに今までのコンサート回数は、現時点で日本一。その数は、4300回を超える。

 途中でもう無理と思うことも、まったくなかったのでしょうか。

「そりゃ、『まだ返さないといけないんだ』と思ったことは何回もありましたよ。でもそもそも、銀行というお金のプロが、こちらが返せると判断してお金を貸してくれたわけですから。そうしたらこっちも『返せる』に賭けなきゃ」

 そこに途中下車はないってことですね。

「もちろん。山を登り始めたら、途中で下を見て『怖い』『やめたい』と思っても、自分から麓に向かって飛び降りたりしないでしょう? それと同じですよ」

 走った。とにかくがむしゃらに走り続けてきた。

「そうホント器用な人生ではなかったですよねえ。でも人間て本当に追い込まれると何とかしようとあがくものです。もしいま何かしら人生に困難を感じている方がいるのであれば、僕ができる提案は『開き直ること』です。開き直って、まずは『どうにかなるんじゃない?』って自分に言い聞かせてください。そして物への執着などはなくすことです。手放せるものは手放して、新しく生き直す意識を持つことが、僕は一番大切なことだと思いますよ」


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