それでも気持ちが切れることはなかった。
「これまで、自分が試合に出ているときに、他のメンバーがサポートしてくれていたので、その分、今度は自分がベンチのメンバーとして全力でできることをしようと思いました」
試合は、序盤から得点を重ねられ、苦しい展開に。それでも、9回、3点を返し、意地を見せた。フルスイング野球は最後まで健在だった。
「甲子園は、観客も多く、迫力があって、一度打席に立ってみたかったけれど、チームが勝つことが一番嬉しいことでした。2回も勝ってくれて、レギュラーには感謝の気持ちでいっぱいです」
久保田君は大学でも野球は続ける。
「悔しいことはたくさんあったけれど、やっぱり野球が好きなので」(本誌・田中将介)
※週刊朝日オンライン限定記事