鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
LINEの「既読」メッセージ(ライン提供)
LINEの「既読」メッセージ(ライン提供)

 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。鈴木氏はLINEの「既読機能」にストレスを感じるという。

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 LINEでのやりとりが楽になったのはいつからだろう? いまだに数名、メールで連絡を取り合ってる人もいるが、ほぼLINEになった。会議の連絡なんかもLINEで来るのが当たり前になった。

 が、最近の若者は連絡取るのにLINEを使わない人も増えてきたなんて噂を聞いた。本当なのか? じゃあ、何を使っているのかと聞いたらインスタのDMを使ってる人も増えているという。そのくらいがいいんだとか。

 そのくらいって、どのくらいだよ。

 女子大生のインフルエンサーをまとめている女性がいて、その人の悩みを聞いたら、送ったLINEに既読がつかないことが多いのだという。既読をつけずに読む方法もある。既読をつけたら、返さないといけないから、既読をつけずに読んで、しばらく放っておくのだろう。

 そう考えると、日本人は「既読」ストレス、結構あるんじゃないか? 部下に送ったLINE。既読がつかないでイライラ。僕も結構あります。なんでなかなか既読つかないんだよと。あとで理由を聞いたら、スマホを見てなかったとか。本当かよ! と、既読をつけない奴に怒ることもあるけど、自分が忙しいときに長文のLINEが送られてきて、既読をつけてしまうと早めに返さなきゃいけないと思ってしまう。そこでイライラ。

 どちらにしても日本人はLINEをやるようになってから、既読ストレスが結構たまっているはずだ。

 携帯メールのときは、既読なんてなかったわけですよ。既読機能がないからって不便でもなかった。ストレスなかったわけですよ。むしろ、日常に楽しみがあった。プライベートでもね、携帯でメール送って返ってくるまでが楽しみだったわけですよ。なかなか返ってこなくて、「あれ? 電波悪いのかな?」って携帯を外にかざしてみたり。一回、電源切って、メール読み込んでみたり。そういう瞬間が楽しく、数時間返ってこなくてもそんなに気にならなかった。そもそも早めの用件だったら電話すれば良かったわけですよ。今でもPCメールには既読がないわけで(たまに、開封確認をつけるやついますが)。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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